まちなかbizあおば インタビュー
- ゼミ 齋藤
- 2025年12月15日
- 読了時間: 5分

NPO法人協同労働協会OICHIは、2011年1月に「生涯現役で働ける環境をみんなで築こう」という理念のもと、協同労働という理想の組織形態の実現を目指して設立されました。
その具体的なプラットフォームが「まちなかbizあおば」です。ここでは、会社に依存する「歯車」ではなく、自分で考えて生きていくという働き方を推奨しています。自分の好きなことややりがい、人の役に立つことを事業化し、自分で旗を立てて収益を得るという「起業」を手段として、生涯現役でいられる人を増やすことを目指しています。
会社名:NPO法人協同労働協会OICHI まちなかbizあおば
代表者名:坂佐井 雅一
住所:横浜市青葉区美しが丘1丁目13-10-107
目次
○協同労働の特徴について
○設立のきっかけ
○活動内容と地域の関わりについて
○協同労働のやりがい
○これから社会に出る学生に向けて働くことや協働することについて伝えたいこと
協同労働の特徴について
多くの企業は、社長や管理職が頂点に立ち、その下に社員が並ぶ「ピラミッド型」の組織構造をとっています。しかしこの形では、上司の権限が強くなりすぎて部下が意見を言いにくく、さらにはパワハラのような問題が生じることもあり、働きやすさが損なわれてしまう場合があります。そこで提唱されているのが「協同労働」という働き方です。協同労働では、あえて誰か一人を絶対的な代表にせず、全員が同じ立場で円になって話し合うようなイメージで運営します。事業のアイデアを出すのも、方針を決めるのも、実際の仕事に取り組むのも、すべてをメンバー全員で行い、最終的に生まれた利益もみんなで公平に分け合います。上から指示されて動くのではなく、全員が主体的に関わり、共に考え、共に働き、共に成果を共有する――これが協同労働の特徴であり、新しい組織のあり方なのです。
設立のきっかけ
理事長が最初に立ち上げたのは、2011年1月にスタートした NPO法人協同労働協会OICHI です。掲げた理想の働き方は「協同労働」で、「みんなで、生涯現役で働ける環境を今からつくろう!」というシンプルな理念が原点でした。定年後も楽しく働き続けられる場を自分たちでつくりたい――その思いから生まれた具体的なプラットフォームが「まちなかbizあおば」です。「まちなかbizあおば」が取り組んでいるのは、“起業を手段とした企業支援”。会社に依存するのではなく、自分で考えて生きていく人を増やすことを目指しています。「好きなこと」「やりがい」「人の役に立てること」をビジネスに変え、自ら旗を立てて、そのサービスや商品を自分で売り、利益を自分の収入にしていく。誰かに言われたから働くのではなく、「自分がやりたいからやる」人を増やし、結果として“「ずっと現役」を既に実現している人が多いのでその思いが「まちなかbizあおば」誕生の背景にあります。

活動内容と地域の関わり方について
「まちなかbizあおば」は、起業したい人やフリーランスが地域で安心して活動できるよう、6つの機能を備えた支援拠点です。まず1つ目は、仕事用の住所を提供する「バーチャルオフィス」。自宅とは別の住所を拠点として使えるほか、郵便物や荷物も丁寧に預かります。2つ目は、セミナールームや打ち合わせスペースなど、仕事に必要な「場所」を柔軟に提供するサービスです。
3つ目は、人脈を広げるための「交流会」。会員同士が顔を合わせ、仕事につながる関係を築けるよう工夫されています。4つ目は、事業の悩みや不安をいつでも相談できる「相談窓口」。起業の壁に直面した際も、一人で抱え込まずに済みます。
さらに5つ目として、ビジネスに直結する知識を学べる「セミナー」を開催し、スキルアップを支援。最後の6つ目が「協業」で、会員同士が共同で新規事業を立ち上げ、仕事を組み合わせて新しい価値を生み出す場を提供しています。
「住所・場所・人脈・相談・学び・仲間」――起業家が直面する課題を一気に解決できる総合的なサポート基地、それが「まちなかbizあおば」です。


協同労働のやりがいについて
理事長はもともと組織で働くことに強いストレスを感じていたそうです。上司から細かく指示される働き方が合わず、最初は我慢できても次第に苦痛になり、「組織で働く」こと自体が限界に近づいていったといいます。そんな中で出会ったのが、自分で考え、自分の意思で働ける「協同労働」というスタイルでした。協同労働では、自分のアイデアをもとに仕事を進め、その考えを仲間と共有し、共感や協力を得ながら形にしていきます。一人で抱えるのではなく、互いに支え合って前に進む働き方です。理事長は「これこそ自分が求めていた働き方だ」と確信し、その理想を実現するために組織を立ち上げました。指示されるのではなく、自分の考えを中心にしながら仲間と協力できる――それが協同労働の大きな魅力なのです。
これから社会に出る学生に向けて働くことや協働することについて伝えたい
「60歳で定年退職を迎え、あとは年金でゆっくり暮らす」という従来の人生設計は、今の時代にはもう合わなくなっています。平均寿命はどんどん伸び、90歳、100歳まで生きることも珍しくなくなるかもしれません。そうなると、健康でいられる限り働き続ける期間も長くなるため、仕事そのものを楽しめないと人生そのものが苦しくなってしまいます。精神的にも体力的にも無理が生じる前に、「仕事が楽しい」と思える環境に自分を置くことがとても大切です。
そのために、就職する前にまず考えてほしいのが、「自分はどんな大人になりたいか」「どんな生き方・働き方を望むのか」「誰のために役に立ちたいのか」という問いです。ここをしっかり見つめ直すことで、自分が本当に目指したい働き方が見えてきます。そして、その理想のスタイルに合った仕事を選ぶことで、長く続くこれからの人生を前向きに楽しめるようになるのです。
取材・撮影:三本松颯人・服部亘・石田温希
記事作成:三本松颯人・服部亘
動画編集:服部亘




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